趣 旨
現在20〜30代の私たちが小さかった頃は、テレビゲームが流行りだした時代ですが、まだまだ多くの子どもたちは外で野球やサッカーをし、夏は川で遊び、冬は雪合戦やスキーなどと自然と触れ合いながら遊ぶ機会が多かった気がします。その中で自然と触れ合う楽しさや厳しさ、大切さ、そして友達との友情や他者へのおもいやりのこころを学んだと思います。
しかし今の子どもたちといえば、室内でゲームをしている場面を見ることがあっても、外で走り回ったり川遊びなどをしている光景はあまり見かけなくなってきたような気がします。
また、私たちが住む横手は自然が豊かな地域ですが、昔に比べると環境も変わってきています。田んぼが埋め立てられ住宅地や商業地に変わり、河川も整備され、その地域に生息していた生物も少なくなったり見かけなくなったりしています。暮らしやすい環境になることは良い事ですが、残していかなければならない自然も大切です。
そこで私たち横手青年会議所では、子どもたちに自然の素晴らしさと、現在自分たちが住んでいる横手の魅力を再発見してもらおうと「それいけ!いものこキッズ!!」を企画致しました。
この事業の中核である農業体験を通じて、子ども達には自然と触れ合う楽しさや厳しさ、大切さを伝え、さらに自然に対するおもいやりのこころ・感謝の気持ちを育みたいと思います。また、家族や友達との共同作業やレクリエーション等を通じて、お互いの絆・おもいやりのこころをより一層深めてもらいたいと思います。
そしてこの事業が、横手は自然が豊かな地域である事に誇りを持ち、この自然を未来へと残していく事への関心を強く持ち、学び、実践していく事への礎となるのではないかと考えます。
事業終了のご挨拶
私たちはこの事業を、子どもたちに"自然と触れあう楽しさや厳しさ""大切さ"を伝え、さらに"自然に対するおもいやりのこころ""感謝の気持ち"を育んでもらいたい、そして家族や友達との共同作業やレクリエーションを通じて、"お互いの絆""おもいやりのこころ"をより一層深めてもらえたらとの思いで企画いたしました。
この趣旨のもと、ご応募いただいた皆さんには市内にある芋の子畑で、春の種芋植えに始まり、真夏の暑い時期の除草作業、秋の収穫と、横手の特産品である芋の子栽培の一連の農作業を体験していただきました。
参加ご家族の皆さんは、家族全員で汗をかき、泥まみれになりながら一生懸命になって芋の子を育て、収穫後は採れたての芋の子を、ふかし芋や芋の子汁に調理し、美味しくいただけたのではないでしょうか。子供たちにとって自分たちが育てた芋の子は、さぞ美味しかったと思います。
今回の事業を通じて、参加された家族の方々はこの自然豊かな横手の魅力を再発見し、さらに横手のまちを好きになってくれたのではないかなと感じております。
参加した子ども達が、おもいやりのこころ持ったやさしい大人に成長してくれることを願います。
最後に参加して下さった皆さん、本当にありがとうございます!
社団法人横手青年会議所 青少年のこころ育成委員会 委員長 高橋 功
(社)横手青年会議所とは・・・
(社)横手青年会議所(横手JC)は、横手市及びその周辺地域に住所又は勤務先がある、"明るい豊かな社会"の実現を同じ理想とし、人種、国籍、性別、職業、宗教の別なく次代の担い手たる責任感をもった20歳から40歳までの青年団体です。
また、約60年の歴史をもつ日本の青年会議所運動は、めざましい発展を続けており、現在708余の地域に約3万6千名の会員を擁しております。その中で、(社)横手青年会議所は今年度30年目を迎え、約50名の会員で運営・活動しております。
これまで横手JCは、この横手市という地域の中で、横手の魅力を発掘、発信する等のまちづくり事業や、高校生を対象にした自立心を育む事業(横手未来塾、プロモ隊・徒歩で行く保呂羽山キャンプツアー)等の青少年育成事業、地域のクリーンアップやボランティア活動などを柱として、個人の資質向上や友情を育みながら活動している団体です。